出水の海苔が美味しい理由
海苔は、海水の栄養分と太陽光によって成長します。植物が土の栄養分と太陽光による光合成で成長するのと同じです。しかし、広大な海に農地のように肥料を与えることはできません。そこで河川等によって海に運ばれてくる栄養分が重要となってきます。
出水の浜は、背後の広葉樹林の山からの栄養豊かな伏流水が流れてきます。また遠浅の海なので、より長い時間の「干出」(潮の干満によって海苔が自然に海上に出て太陽光や風にあたること)を行なうことができます。海苔の発育がゆっくりじっくり進むことで、味や香りのよい柔らかな海苔に仕上がるのです。
遠浅の条件下により、海苔が太陽光の恵みと冷たい風にさらされる時間が長くなることで、病気にかかりにくく力強い海苔が育ちます。
そして何より、生産者はきれいな海を保つ為の手間を惜しまず、愛情を持って海苔を育てています。
この海苔の生育に適した環境と、生産者の愛情が出水の海苔の美味しさの源です。